中国のお正月「春節」はどうお祝いするの?
こんにちは!主婦ブロガーにきみんです。
今日2018年2月16日は旧正月です。中国では「春節」と言います。家族と過ごすのが一般的ですが、国内海外問わず旅行に出掛けたり、故郷に帰ったりする人で人民の大移動が行われます。
中国では旧正月の大みそかの新年を迎えるという時刻に爆竹を鳴らしたり、花火を上げたりします。道路やベランダから(⁉)などいたるところから上げるのでとっても危険です。でも、この風景をみると「あ~、年が明けるな~」なんて思っていました。1月1日も年明けではあるのですが、学校も12月31日と1日がお休みであとは通常通りに授業が行われていましたね。
また、春節までは、年が明けていないので干支も変わらないんですね。(中国の干支は日本と同じ12支で日本の「イノシシ」が「ブタ」、「辰」が「龍」でした。)娘は1月28日が誕生日なのですが、その年の春節が確か1月30日くらいだったため、中国では「サル」日本では「酉」という干支が二つあるという現象が起きています(笑)
お正月の過ごし方
他の家庭はどうなのか分からないのですが、わたしの家族のお正月はこんなでした。
夫の実家に帰る
夫は上海から200㎞ほど離れた杭州というところの出身で、だいたい毎年大みそかの日に帰っていました。
夜は、日本の紅白歌合戦にあたる「春節聯歓晩会」をテレビで流しつつ親戚も集まってご飯を食べます。日本のおせち料理のようなものはなくて、いつもより少しごちそうという感じのご飯を食べます。
北京など北方では餃子を食べますが、上海など南方では「年糕(にえんがお)」というお餅を食べます。日本の餅のようにのびることはなくて、韓国のトッポギにとてもよく似たお餅を野菜などと一緒に炒めたものです。お正月に食べると言えばこれが思い浮かびます。
わたしは長男の嫁なんですが、外国人だからか「なにもしなくていいのよ」という扱いで上げ膳据え膳でゆっくり過ごさせてもらっていました。
年が明けるころ、いよいよ我が家でも爆竹と花火をします。まさに年が明ける時間が一番爆竹が鳴り、花火も上がっていて、年が明けると静かになります。
春節1日目
初詣というのはないのですが、うちではお寺に行っていました。中国のお坊さんは結婚をしてはいけなくて、食事ももちろん精進料理で肉も魚もお酒も食べないと聞いています。お寺では、お坊さんたちが普段食べている(であろう)麺とかマントウとかを食べることが出来ましたよ。
お正月の夜は、家族で外食をしました。どのレストランもいっぱいで予約を取るのが大変だったことを覚えています。それにしてもご飯がとってもおいしかったな~。特に杭州料理は本当においしいです。わたしが中国で暮らしていけるなと思った決め手として食事が口に合っていたというのも大きいんです。
春節2日目
春節2日目には、お義母さんのお墓参りにいったり(普段なかなか行けないので)観光地を回ったりなどをして過ごしていました。
年に2回のお正月を楽しむ
日本人のわたしからしたら、1月1日はお正月で「年が明けた」という気分になるのですが、中国にいると春節もまた「年が明けた」という気分になり、2回もお正月が楽しめてなんだかとってもお得な気分でした。こうして今、中国を離れて日本にいると春節の期間は、普通の日で普通に過ごしている時間ですが、ふと中国のことを考えるととってもなつかしい気持ちになります。またあのにぎやかなお正月を過ごしてみたいなと思いました。